CDは買ったら即マシンに取り込んでそっちでばっか聴いている私ですが、それでも実際手元にモノがないと何だか落ち着きません。好きなアーティストなら尚更のこと。
しかもジャケット、ブックレット、インレイ、レーベル面に至るまで、そのアートワークはただ音楽を聴くだけではなく見る・読む・触れる愉しみを与えてくれるものです。
なので、もはやすっかり定着した感のある音楽のダウンロード販売は、たった一回相方のau端末を使って着うたフルを1曲DLしてみた事を除けば利用した事はありませんでした。
が、とうとう「ダウンロード販売のみ」という作品にぶち当たりました。
Lamb(ラム)のボーカルLou Rhodes(ルー・ロードス)のソロ活動ファーストアルバムがそれです。
そうか、そういう時代なんだ。
普段ネットの恩恵に預かりまくっているくせに、妙な所で立ち後れていたようです。
まさに「音楽」の販売。
ある意味正しい姿なのかもしれない。
エコロジカルとも言えるかもしれない。
気軽に沢山の人に聴いてもらいたいなら尚更、カネのかかるパッケージをカネがあっても必要としないアーティストはこの先もどんどん増えていくのでしょう。
だけど……
1500円。
バックアップとっておけば良いとはいえモノがない上にハナから128kbpsにエンコードされてるアルバムが1500円。
……微妙です。
微妙すぎて、めっちゃ聴きたいにもかかわらずショッピングカートの中で一日寝かしてしまいました。
そして今さっき、どうあがいてもDL販売しかないのだからと腹をくくり、購入ボタンをポチっとな〜っと。
iTMSのアカウントは事前にとってあったので、私のマシンに組み込まれて音が鳴り始めるまで3分もかからなかったでしょうか。
感想:便利だがあっけもそっけもない。
カラオケで歌いたいからこの曲だけ聴いてみたい、とか、色んなアーティストのシングルカット曲なんかを集めたい、などの用途には非常に向いているのでしょうが、レコードやCDに思い入れのある人間にとっては物足りないことこの上ないです。
シーリングを切る感触とかね、まっさらのCDをケースから取り出す瞬間の「うわこれ固いな〜」とかがね、ないんですよ。当たり前なんですがね。
私は音楽が大好きだけど、それだけじゃなくてモノが好きなんだなぁ〜と今更ながら気づきました。
幸い相方には「漫画を減らせ」と言われても「CDを買うな」とは言われないので(笑)、今回のようにDLして手に入れるしか方法がないというのでもなければ、好きなアーティストのアルバムはやはりCDを購入して手元に置いておきたいものです。
今はまだ。
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